【第114回】胎生期の発生を攻略!神経管から何ができる?脳外科医が教える必勝ポイント [114-am-030]

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👩‍⚕️ 今日の過去問チャレンジ! (114-am-030)

皆さん、お疲れ様です!今日は「発生学」の問題ですね。目に見えないミクロの世界の話なので、「イメージが湧きにくい…」と苦手意識を持つ学生さんも多い分野です。でも大丈夫!ポイントさえ押さえれば、パズルを解くように楽しく理解できますよ。一緒に見ていきましょう!

第114回 午前問30

胎生3週の発生過程にある胚子の横断面を図に示す。Aから分化するのはどれか。

1. 気管
2. 食道
3. 脊髄
4. 大動脈

💡 正解と解説

正解は「3」です!

図の中で「A」が指しているのは、背側(背中側)にある中空の管、すなわち 神経管 です。胎生3週ごろ、外胚葉の一部がくぼんで管状になったものが神経管であり、ここから将来の 中枢神経系(脳と脊髄) が形作られます。

  • 1. 気管・2. 食道: これらは「内胚葉」から分化します。体の内側の粘膜などになるイメージですね。
  • 3. 脊髄: これが正解!神経管の頭側が脳に、尾側が脊髄になります。
  • 4. 大動脈: これは「中胚葉」から分化します。筋肉や骨、血管などは中胚葉の担当です。

👨‍⚕️ 一瞬で解く裏技

発生学は「三層構造」をイメージしましょう!
外胚葉(外側): 体の「外」と接するもの。皮膚の表面や、外からの情報を処理する「神経(脳・脊髄)」です。
中胚葉(中間): 体の「中身」を支えるもの。筋肉、骨、血液、心臓です。
内胚葉(内側): 体の「一番内側」を通る管。ごはんが通る道(消化管)や、空気が通る道(呼吸器)です。

図の「A」は背中側にあるストローのような管。これは「電気コード(神経)」の元になる場所だと一瞬で見抜きましょう!

🧠 記憶に定着するゴロ合わせ

三胚葉の分化は、以下のリストで整理して覚えましょう!

  • 外胚葉(がいはいよう): 「外」にあるもの = 皮膚(表皮)、神経系(脳・脊髄)、感覚器
  • 中胚葉(ちゅうはいよう): 「中」で動くもの = 筋肉、骨、循環器(心臓・血管)、泌尿生殖器
  • 内胚葉(ないはいよう): 「内」の粘膜 = 消化器(食道・胃・腸)、呼吸器(気管・肺)、肝臓、膵臓

「神経は外胚葉!」これだけでも脳に刻んでおけば、脳外科領域の問題はバッチリですよ!この調子で頑張りましょうね!

この記事を書いた人

地方中核病院の勤務医です。脳神経外科専門医を取得して十年ほど経過しました。
脳卒中や頭部外傷など、脳神経外科領域の一般的診療を主に行っています。

病状説明や学生講義で、どう話したら分かってもらえるかに苦心することが多く、「むずかしいことを、むずかしい言葉で説明しない」ことを目標にして書いています。

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