新生児のバイタル・体重減少の基準を現役医師が徹底解説!【第114回国試】 [114-am-114]

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👩⚕️ 今日の過去問チャレンジ! (114_am_114)

みなさん、お疲れ様です!今回は母性看護学の状況設定問題から、新生児のアセスメントに関する超重要問題にチャレンジしましょう。新生児のバイタルサインや体重減少の計算は、国試だけでなく実習でも毎日必ず使う知識です。「数字がたくさんあって覚えられない!」とパニックになりがちな分野ですが、整理して覚えれば実はとってもシンプルなんですよ。一緒にクリアしていきましょう!

第114回 午前問114

Aさん(36 歳、経産婦)は、夫(35歳)、男児(3歳)と3人で暮らしている。妊娠、分娩経過は順調で、妊娠39週日で 3,200gの女児を経腟分娩で出産した。1分後のApgar<アプガー>スコア9点、5分後のApgar<アプガー>スコア10点であった。

日齢4、Aさんの児の体重は3,100g。体温37.1℃、呼吸数48/分、心拍数130/分。経皮ビリルビン10.0mg/dL。排尿9回/日、排便8回/日。

児のアセスメントで正しいのはどれか。

1. 経皮ビリルビン値は光線療法が必要な値である。
2. 生理的体重減少の範囲を超えている。
3. バイタルサインは正常である。
4. 排尿回数が少ない。

💡 正解と解説

正解は「3」です!

新生児のバイタルサインの基準値を知っていれば、一発で自信を持って「3」を選べる問題です。それぞれの選択肢を医学的な視点から詳しく見ていきましょう!

  • 選択肢1:経皮ビリルビン値は光線療法が必要な値である(×)
    日齢4(生後96時間)での経皮ビリルビン値12.2mg/dLは、生理的黄疸の範囲内です。一般的に光線療法が必要となる基準値は、日齢4ではおよそ 15〜18mg/dL以上(児の体重やリスク因子により異なります)とされているため、治療は不要です。
  • 選択肢2:生理的体重減少の範囲を超えている(×)
    生理的体重減少率は、以下の計算式で求めます。

    減少率(%) =(出生時体重 - 現在の体重)÷ 出生時体重 × 100

    今回の児に当てはめると、(3,200g - 3,100g)÷ 3,200g × 100 = 100 ÷ 3,200 × 100 ≒ 3.1% となります。生理的体重減少は 10%未満(一般的には5〜10%) が正常範囲内なので、3.1%は完全に正常の範囲内(超えていない)です。
  • 選択肢3:バイタルサインは正常である(〇)
    新生児のバイタルサインの正常値は、成人と大きく異なります。今回の児のデータを見てみましょう。

    ・体温:37.1℃(正常:36.5〜37.5℃)

    ・呼吸数:48/分(正常:40〜60/分)

    ・心拍数:138/分(正常:120〜160/分)

    すべて見事に 正常範囲内 です!
  • 選択肢4:排尿回数が少ない(×)
    日齢4で排尿9回、排便8回は、母乳やミルクを十分に飲めている証拠であり、非常に良好です。日齢4の排尿回数の目安は4〜6回以上ですので、全く少なくありません。

👨⚕️ 一瞬で解く裏技

「赤ちゃんは大人より、熱くて・ハアハア・ドキドキ!」
新生児のバイタルを大人の基準で考えると「えっ、熱がある?頻呼吸?頻脈?」と勘違いしてしまいます。赤ちゃんは代謝がとても活発なため、すべてが大人より「高め・多め」とインプットしておきましょう。大人なら「走った後の状態」が、赤ちゃんの「普通の生活」なんです。これさえイメージできていれば、体温37℃台、呼吸数40台、心拍数130台が「完璧に正常」だと一瞬で見抜けます!

🧠 記憶に定着するゴロ合わせ

実習でも国試でも絶対に外せない「新生児のバイタルサイン」は、以下のゴロ合わせで一撃で暗記しましょう!

  • 「新生児のバイタルは、3・4・12(サヨニ)っこり」
    • 3:体温 37℃前後(36.5〜37.5℃)
    • 4:呼吸数 40回/分前後(40〜60/分)
    • 12:心拍数 120回/分以上(120〜160/分)
  • 生理的体重減少は「10%(テン)でストップ!」
    • 出生体重からの減少は 10%未満 が正常。10%を超えたら脱水や哺乳不足を疑う危険サイン!

この基準は、小児科・産科の実習で指導者さんから「この子のバイタル、アセスメントしてみて?」と聞かれたときに、スラスラ答えると確実に高評価がもらえる魔法の数字です。しっかり脳に刻み込んでおきましょうね!

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この記事を書いた人

地方中核病院の勤務医です。脳神経外科専門医を取得して十年ほど経過しました。
脳卒中や頭部外傷など、脳神経外科領域の一般的診療を主に行っています。

病状説明や学生講義で、どう話したら分かってもらえるかに苦心することが多く、「むずかしいことを、むずかしい言葉で説明しない」ことを目標にして書いています。

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