【第114回国試】精神看護の「被害妄想」対応は受容的傾聴で一発クリア!

  • URLをコピーしました!
目次

👩‍⚕️ 今日の過去問チャレンジ!

みなさん、こんにちは!国家試験対策は順調ですか?😊

今回は精神看護学の状況設定問題から、実習でも本当によく遭遇する「患者さんからの訴えへの対応」に関する問題です。患者さんが「悪口を言われている」と訴えてきたとき、どう答えるのが正解なのか、現場の看護師でも一瞬悩んでしまうようなリアルな場面ですね。でも、国試における「精神看護の鉄則」さえ知っていれば、実は一瞬で解けるサービス問題なんですよ!一緒に紐解いていきましょう👍

第114回 看護師国家試験(午前問116)

Aさん(30歳、男性)は統合失調症で内服治療をしていた。最近、部屋にこもり、精神科受診以外は外出しなくなった。ある日、母親がAさんの部屋で大量の薬を見つけ、確認すると「薬は飲みたくない」と話した。受診に付き添った母親は「Aは昼間に寝ていて、夜に窓を開けて、隣の家に向かって『悪口を言うな』『監視するな』と大声で怒鳴る」と主治医に話した。Aさんと母親の強い希望があり、精神科病棟に入院することになり、薬物療法が開始された。

入院14日、Aさんは他の患者や看護師と話をする機会が増えた。「B看護師に私の悪口を言うのをやめるように言ってほしい」と訴え、受け持ち看護師が話を聞いていると興奮して声が大きくなることがあった。受け持ち看護師のAさんへの対応で適切なのはどれか。

1. 「悪口を言うのはB看護師ですか」
2. 「悪いことは考えないほうがいいですよ」
3. 「B看護師はAさんの悪口は言っていません」
4. 「悪口を言われるとAさんはどんな気持ちになりますか」

💡 正解と解説

正解は「4」です!

患者さんは「悪口を言われている」という強い不安や不快感(被害妄想や幻聴などによるもの)を抱えています。このような精神症状に対して、看護師がとるべき基本姿勢は「受容的傾聴」です。患者さんの主観的な苦痛や感情そのものに焦点を当てて寄り添うことが最も大切になります。

  • 選択肢1:× 「悪口を言うのはB看護師ですか」と問い返すことは、妄想の内容をさらに掘り下げてしまい、妄想を強化・固定化させる可能性があるため不適切です。
  • 選択肢2:× 「悪いことは考えないほうがいい」という言葉は、患者さんの苦痛を軽くあしらう(過小評価する)ことになり、信頼関係を損ねてしまいます。
  • 選択肢3:× 「B看護師は悪口を言っていません」と事実を頭ごなしに否定(説得)することは、患者さんにとって「この看護師は自分の苦しみを信じてくれない」という不信感に繋がり、心を閉ざしてしまいます。
  • 選択肢4:○ 「どんな気持ちになりますか」と問いかけることで、妄想の事実関係(本当に言ったかどうか)ではなく、患者さんが今抱いている「辛い感情」そのものに焦点を当てて受容・共感しようとしています。これが受容的傾聴の正しいアプローチです。

👨‍⚕️ 一瞬で解く裏技

精神看護での妄想や幻聴への対応は、「お化け屋敷のルール」で覚えましょう!👻

暗闇で友達が「キャー!お化けがいる!」と怖がっているとき、あなたならどう声をかけますか?
「お化けなんかいるわけないじゃん!」(否定・説得=選択肢3)と怒っても、友達の恐怖心は消えません。
「どんなお化け?詳しく教えて!」(詮索=選択肢1)と聞いたら、もっと怖くなりますよね。
正解は「うわぁ、それはびっくりしたね、怖かったね」と、相手の「怖い」という感情に寄り添うことです。国試の選択肢でも、事実の否定や肯定ではなく、【相手の感情(気持ち)を尋ねているもの・寄り添っているもの】を選べば、一瞬で正解にたどり着けますよ!

🧠 記憶に定着するゴロ合わせ

精神看護の対応で絶対にやってはいけないこと、やるべきことを整理しておきましょう!

  • 「否定しない」:患者さんの世界を頭ごなしに否定してはいけません。
  • 「肯定しない」:妄想を事実として「そうですね」と同意するのもNGです。
  • 「感情にフォーカス」:事実ではなく、患者さんの「辛い」「不安」という感情を受容します。

これらをまとめて、「妄想対応は【非(ひ)・公(こう)・認(にん)】の感情ケア」と覚えましょう!
:否定しない
公(肯定):肯定(同意)もしない
認(感情):その辛い感情だけは認めて寄り添う

この原則さえ覚えておけば、状況設定問題の精神看護分野は点数をもぎ取れるボーナスステージになります!この調子で、一歩ずつ合格へ近づいていきましょうね!応援しています!📣🌟

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

地方中核病院の勤務医です。脳神経外科専門医を取得して十年ほど経過しました。
脳卒中や頭部外傷など、脳神経外科領域の一般的診療を主に行っています。

病状説明や学生講義で、どう話したら分かってもらえるかに苦心することが多く、「むずかしいことを、むずかしい言葉で説明しない」ことを目標にして書いています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次