【第114回看護国試】SST(社会生活技能訓練)を現役医師が超わかりやすく解説! [114-am-072]

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👩⚕️ 今日の過去問チャレンジ! (114_am_072)

みなさん、お疲れ様です!今回は精神看護学でよく出題される「社会生活技能訓練(SST)」に関する問題です。アルファベットの略語が出てくると、それだけで「難しそう…」と身構えてしまう看護学生さんはとても多いです。でも、中身を紐解けばとってもシンプルで、私たちの日常にも通じる面白い分野なんですよ。一緒に楽しくマスターしましょう!

第114回 午前問72
社会生活技能訓練〈SST〉について正しいのはどれか。

1. 認知行動療法の1つである。
2. 生活リズムの改善が目的である。
3. レクリエーション活動を中心に行う。
4. アウトリーチによる支援が原則である。

💡 正解と解説

正解は「1」です!

社会生活技能訓練(SST:Social Skills Training)は、患者さんが社会で自分らしく暮らしていくために、対人関係のスキルを身につけるリハビリテーション技法です。これは、物事の捉え方や行動パターンを修正していく 認知行動療法(CBT) の理論に基づいた具体的なアプローチの1つとして位置づけられています。そのため、選択肢1が正解となります!

他の選択肢についても、なぜ違うのかを確認しておきましょう。

選択肢2について:SSTの主な目的は、生活リズムの改善ではなく、対人関係や社会生活を円滑に送るためのスキル(技能)の習得 です。例えば「他人に上手にお願いをする」「断る」といったコミュニケーション技術を学びます。

選択肢3について:SSTはレクリエーションではなく、具体的な場面を想定した ロールプレイ(役割演技) を中心に行います。おままごとのように実際の場面を演じて練習するのです。

選択肢4について:SSTは、基本的には病院のデイケアや施設などで、複数のメンバーが集まる 集団(グループ) で行われるのが一般的です。アウトリーチ(訪問支援)が原則というわけではありません。

👨⚕️ 一瞬で解く裏技

SST(Social Skills Training)は、ゲームでいうところの「チュートリアル(操作練習)」です!
いきなりボス戦(実社会での本番)に行くとやられてしまうので、まずは安全な街の中(デイケアなど)で、村人(スタッフや他の患者さん)を相手に「話しかける練習(ロールプレイ)」をしてレベルアップを図ります。このように「行動(スキル)を変えることで、現実世界への苦手意識(認知)を変えていく」というアプローチなので、「認知行動療法の仲間」だと一発で見抜くことができます!

🧠 記憶に定着するゴロ合わせ

SSTの具体的な進め方(5つのステップ)は、国試でも非常によく狙われます。以下の流れをイメージで覚えましょう!

  • 1. 教示(きょうじ):「今回は〇〇の練習をします」と説明し、お手本を見せる準備をします。
  • 2. モデリング:スタッフが良い見本を見せて、イメージを掴んでもらいます。
  • 3. ロールプレイ:患者さん自身が実際に動いて、その場面を演じてみます。
  • 4. フィードバック:演じた後に「ここがすごく良かったですよ!」と、まずは良いところを褒めちぎります(正の強化)。
  • 5. 宿題(ホームワーク):「今週、実際の生活で1回だけやってみましょう」と、実生活への応用を促します。

「教示でモデリング、ロールプレイして、フィードバックで褒めて宿題!」という一連の流れを、自分が教習所の教官になったつもりでイメージすると、絶対に忘れませんよ!

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この記事を書いた人

地方中核病院の勤務医です。脳神経外科専門医を取得して十年ほど経過しました。
脳卒中や頭部外傷など、脳神経外科領域の一般的診療を主に行っています。

病状説明や学生講義で、どう話したら分かってもらえるかに苦心することが多く、「むずかしいことを、むずかしい言葉で説明しない」ことを目標にして書いています。

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