【国試対策】脳梗塞の転倒予防で最優先すべき情報は?指導医が解説! [114-am-091]

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👩⚕️ 今日の過去問チャレンジ! (114_am_091)

みなさん、国家試験の勉強お疲れ様です!今回は在宅看護学の状況設定問題から、脳梗塞患者さんの退院支援に関する問題です。「麻痺があるから麻痺側ばかりに目がいってしまう…」というのは、実習でもよくある躓きポイントですよね。でも、患者さんの生活を守るためには、どこに注目すべきなのでしょうか?一緒に考えていきましょう!

第114回 午前問91
Aさん(73歳、女性)は脳梗塞で入院。左半身麻痺がある。退院に向けて、自宅での転倒予防のために収集する情報として最も適切なのはどれか。

1. 服薬の状況
2. 食事の摂取量
3. 右上下肢の筋力
4. 他者との交流の頻度

💡 正解と解説

正解は「3」です!

脳梗塞によって左半身麻痺(片麻痺)が生じているAさんにとって、自宅での生活を安全に送るための最大の鍵は、麻痺していない側である 健側(右上下肢)の機能 です。

左半身が思うように動かない以上、立ち上がったり、歩いたり、手すりにつかまったりする動作は、すべて右側の手足が頼りになります。この右側の筋力が十分に維持されているかどうかを把握することが、具体的な転倒予防策(手すりの位置の検討や福祉用具の選定など)を立てるための最優先情報 となります。したがって、選択肢3が最も適切です。

他の選択肢について:
1. 服薬状況や、2. 食事摂取量も健康管理には大切ですが、直接的な「動作時の転倒リスク」をアセスメントする情報としては、運動機能を評価する3の方が優先度が高くなります。
4. 他者との交流の頻度は、社会的な孤立予防や精神面の評価には重要ですが、転倒予防の直接的な情報としては優先されません。

👨⚕️ 一瞬で解く裏技

片麻痺患者さんの看護問題を解くときは、「大黒柱理論」を思い浮かべてください!
家を建てるとき、片方の柱が折れてしまっていたら(麻痺側)、もう片方の残った柱(健側)がどれくらい頑丈か(筋力があるか)を確認しないと、家全体が倒れてしまいますよね。だから、片麻痺の患者さんの転倒を防ぐためには、まずは残された大黒柱である「健側の筋力」をチェックするのが鉄則です。脳外科の臨床でも、リハビリや退院調整の際は、健側の力がどれくらい入るかを絶対に最初に見極めますよ!

🧠 記憶に定着するゴロ合わせ

実習や国試で絶対に役立つ、片麻痺患者さんのアセスメントの基本を整理しておきましょう!

  • 「健側(けんそく)は命綱!」:動作の起点、身体の支持、手すりを握る手、すべて健側が主役になります。
  • 「環境調整は健側シフト」:ベッドサイドの手すりやポータブルトイレは、必ず健側で操作・動作できるように配置します。
  • 「着患脱健(ちゃっかんだっけん)」:衣服の着脱は、麻痺側から着て、健側から脱ぐのが基本です。

この3つの原則を頭に叩き込んでおけば、状況設定問題でどんな角度から聞かれても迷わずに正解を選べますよ!この調子で一歩ずつ合格へ近づきましょう!

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この記事を書いた人

地方中核病院の勤務医です。脳神経外科専門医を取得して十年ほど経過しました。
脳卒中や頭部外傷など、脳神経外科領域の一般的診療を主に行っています。

病状説明や学生講義で、どう話したら分かってもらえるかに苦心することが多く、「むずかしいことを、むずかしい言葉で説明しない」ことを目標にして書いています。

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