👩⚕️ 今日の過去問チャレンジ! (114_am_107)
みなさん、こんにちは!今回は小児看護学から、入院中の子どもの安全を守る「環境整備」に関する超実践的な問題です。小児科の病棟では、大人の常識が通用しない「予想外の行動」が日常茶飯事。患者であるAちゃんの目線に立って、何が危険かを一緒に考えていきましょう!
第114回 午前問107
Aちゃん(1歳4か月、女児)は、午前9時ころ、ポータブル型のゲーム機用の直径10mmのボタン型電池を誤飲し、午前10時に両親に付き添われ外来を受診した。看護師がAちゃんを観察すると、機嫌は良くバイタルサインも安定していた。Aちゃんに成長や発達の遅れはない。Aちゃんは、腹部エックス線撮影で胃内にボタン型電池が認められ、全身麻酔下での内視鏡でボタン型電池を摘出し、消化管粘膜に大きな問題はなかった。摘出後、小児病棟に1泊入院した。小児病棟に入院時間後、看護師が訪室するとAちゃんは覚醒しており、図(別冊No. 3)のように「ママー、ママー」と言いながら大声で泣き、ベッドから両親の方に手を伸ばしている。両親は戸惑った様子で、ベッドの傍に立っている。
このときの看護師による安全な療養環境の整備で適切なのはどれか。2つ選べ。
1. ぬいぐるみを取り除く。
2. 毛布をベッド柵にかける。
3. 柵を半分の高さまで降ろす。
4. 点滴ルートの長さを延長する。
5. 点滴スタンドをAちゃんの手が届くところまで近づける。
💡 正解と解説
正解は「1」と「4」です!
小児の安全管理では、「転落防止」と「医療機器の安全確保(抜去防止)」が最優先されます。それぞれの選択肢を医学的・看護学的な視点から紐解いていきましょう。
- 選択肢1(正解):ぬいぐるみを取り除く。
一見、寂しがる子どもにぬいぐるみを与えたくなりますが、子どもはこれを「踏み台」にしてベッド柵を乗り越え、転落する危険があります。そのため、ベッド内からは取り除くのが適切です。 - 選択肢2(不正解):毛布をベッド柵にかける。
柵に毛布をかけると、ベッドの中の様子が見えなくなり(観察の妨げ)、万が一の窒息や異変に気づけなくなります。また、子どもが引っ張って窒息するリスクもあります。 - 選択肢3(不正解):柵を半分の高さまで降ろす。
両親に手を伸ばして泣いている状態です。柵を下げると、身を乗り出して真っ逆さまに転落するリスクが極めて高くなります。柵は常に一番上まで上げてロックします。 - 選択肢4(正解):点滴ルートの長さを延長する。
子どもが両親を求めて動いたり、泣いて暴れたりした際に、点滴ルートが短いと引っ張られて「自己抜去」やルートの破損に繋がります。チューブの長さにゆとり(延長)を持たせることが必須です。 - 選択肢5(不正解):点滴スタンドをAちゃんの手が届くところまで近づける。
手が届く場所にスタンドがあると、子どもがスタンドを掴んで引っ張り、倒して怪我をしたり、点滴ラインを自分で引き抜いてしまう危険があります。
👨⚕️ 一瞬で解く裏技
小児の安全問題を解くときは、「子ども=予測不可能なスーパーアスリート」だと脳内変換してください!
彼らは、お気に入りのぬいぐるみさえあれば、それを踏み台にして壁(ベッド柵)を乗り越えるクライマーになります。そして、大好きなパパやママを見つけたら、体ごと飛び出そうとします。だからこそ、「踏み台になるものは置かない(=ぬいぐるみ撤去)」、そして動き回っても大丈夫なように「命綱には余裕を持たせる(=点滴ルート延長)」が鉄則なのです!
🧠 記憶に定着するゴロ合わせ
小児のベッド環境整備の基本ルールを、スッキリ整理して覚えましょう!
- 「ぬいぐるみの罠」:可愛いお友達も、ベッドの中では「転落の踏み台」になる!
- 「ルートはユルっと」:子どもの動きを制限しないよう、点滴ルートは長めにキープ!
- 「柵はMAX」:少しでも下げたら、そこはジャンプ台!常に全上げが基本!
この3つのイメージを持っておけば、状況設定問題でどんなシチュエーションが出ても迷わずに正解を選べますよ。実習でも非常に重要な視点なので、ぜひ頭に叩き込んでおきましょうね!



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