👩⚕️ 今日の過去問チャレンジ! (114_am_099)
みなさん、こんにちは!国家試験対策は順調ですか?今回は「くも膜下出血」の患者さんが退院した後に起こる、とても重要な合併症についての問題です。退院して一安心した1か月後に、ご家族が「あれ?なんだか様子がおかしい…」と気づくリアルな状況。臨床でも国試でも超頻出のテーマなので、ここで完璧にマスターして得点源にしちゃいましょう!
第114回 午前問99
Aさん(50歳、女性、会社員)は、職場で激しい頭痛を訴えて倒れ、意識を失って、救急搬送された。Aさんは、CT検査の結果、脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血と診断され、クリッピング術を受けた。
Aさんの回復は順調で、後遺症なく退院した。退院1か月後の外来で、A さんに生活状況を聞くと、会話に対する反応は鈍く「この間、尿を漏らしてしまいました」と話した。家族は「最近物忘れが激しく、歩くのも遅くなりました」と話した。看護師がAさんに書類を渡すと、スムーズに受け取り、きれいな文字で名前を書いた。家族は「入院前と変わらない字で書けています」と言った。A さんに起こっている可能性が高いのはどれか。
1. 脳血管攣縮
2. 正常圧水頭症
3. 脳動脈瘤の破裂
4. Parkinson〈パーキンソン〉病
💡 正解と解説
正解は「2. 正常圧水頭症」です!
くも膜下出血(SAH)の後に、脳脊髄液の流れや吸収が悪くなり、脳室が拡大してしまう病気を正常圧水頭症(特に続発性正常圧水頭症)と呼びます。これは、くも膜下出血の発症から数週間〜数ヶ月後(まさに退院後1ヶ月頃!)に発症するのが特徴です。
問題文にある「尿漏れ(尿失禁)」「物忘れ(認知症様症状)」「歩行の遅れ(歩行障害)」は、正常圧水頭症の「三徴候(さんちょうこう)」と呼ばれる超重要キーワード。この3つが揃ったら、脳外科医は真っ先に水頭症を疑います!
他の選択肢が違う理由も確認しておきましょう:
・1. 脳血管攣縮:くも膜下出血の術後4日〜14日(約2週間以内)に起こる血管の縮みです。1ヶ月後では遅すぎます。
・3. 脳動脈瘤の破裂:再破裂は発症直後(24時間以内)に最も多いです。1ヶ月後に前触れなくこれら3つの症状が同時にゆっくり出るわけではありません。
・4. Parkinson〈パーキンソン〉病:歩行障害などは似ていますが、くも膜下出血の経過とは直接関係のない、ゆっくり進行する神経変性疾患です。
👨⚕️ 一瞬で解く裏技
くも膜下出血の合併症は「タイムライン(時期)」で覚えるのが脳外科の鉄則です!
・直後(1日以内):再出血(命に関わる!)
・中期(2週間以内):脳血管攣縮(スパズム。脳梗塞を起こす!)
・後期(1ヶ月以降):水頭症(ボケて、歩けなくなって、尿を漏らす)
今回の問題は「1か月後」とあるので、タイムライン的に「水頭症」一択になります。中学生でもわかるイメージとして、脳の排水溝(くも膜顆粒)が、出血の「血のカス」で詰まってしまい、脳の中にお水(髄液)が溜まって脳を圧迫している状態、と覚えましょう!
🧠 記憶に定着するゴロ合わせ
正常圧水頭症の三徴候は、国試に何度も形を変えて出題されます。以下のゴロ合わせで一発暗記しましょう!
- 「水頭症(水浸し)で、歩いて、ボケて、おしっこ漏らす」
- 歩いて:歩行障害(小刻み歩行、すくみ足など、一番最初に出やすい症状!)
- ボケて:認知機能低下(物忘れ、自発性の低下)
- おしっこ漏らす:尿失禁(尿漏れ)
この3つの症状は、シャント手術(脳の水をお腹に逃がすクダを通す手術)をすると、劇的に改善することが多いです。だからこそ、早く見つけることが看護師のとても大切な役割なんですよ!


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