👩⚕️ 今日の過去問チャレンジ! (114_am_104)
状況設定問題でよく出題される「食事の援助とポジショニング」に関する問題です。片麻痺や体幹保持が難しい患者さんへの具体的なアプローチは、実習でも国試でも超重要!「どうすれば安全に食べられるか」をリアルにイメージしながら、一緒に解いていきましょう!
第114回 午前問104
Aさん(76歳、男性)は妻(72歳)と2人で暮らしている。ベッドからトイレに起きようとしたところ右上下肢にしびれと脱力感があり、動けなくなったため救急車で来院した。頭部 CTで左中大脳動脈領域のラクナ梗塞と診断され、緊急入院し血栓溶解療法が施行された。入院5日。Aさんは座位訓練の後、車椅子に座って食事を摂取することになった。食事動作は自助具を使用すれば少しずつ自分で摂取できるようになったが、時間が経過すると上体が右側に傾くため、体幹の右側にクッションを入れて食事をしている。Aさんが安定して食事ができるための援助で適切なのはどれか。
1. 座位時間を徐々に短縮する。
2. テーブルの高さを高くする。
3. 背部にタオルを入れ軽く前傾姿勢にする。
4. Aさん自身で左側に重心を傾けるよう指導する。
💡 正解と解説
正解は「3」です!
なぜこの選択肢が正解なのか、脳神経外科の視点から解説しますね。
食事の際に最も注意しなければならないのは「誤嚥(ごえん)」です。特に脳血管障害などで体幹の保持が難しい患者さんは、体が後ろに傾きがちになります。体が後ろに傾いて顎が上がると、気道が広がって食べ物が気管に入りやすくなってしまいます。
そこで、背部にタオルやクッションを挿入し、体幹を安定させて軽く前傾姿勢(顎を引いた姿勢)に整えます。これにより、嚥下反射が起こりやすくなり、喉頭蓋がしっかり閉じて気道を塞ぐため、安全に飲み込む(嚥下する)ことができるようになります。
❌ 他の選択肢が誤っている理由:
- 1. 座位時間を徐々に短縮する:
座位時間は、廃用症候群を防ぎ離床を促すために、本人の疲労度や全身状態を見ながら徐々に「延長」していくのが適切です。短縮してしまうと、離床が進まなくなってしまいます。 - 2. テーブルの高さを高くする:
テーブルが高すぎると、肩が上がって腕が動かしにくくなり、さらに視線が上がることで顎が上がってしまい、誤嚥のリスクが高まります。テーブルは、肘が約90度に曲がり、自然に手を置ける高さ(おへその高さ程度)が適切です。 - 3. 正解:
前述の通り、背部をサポートして前傾姿勢を作ることで、安全な嚥下を助けます。 - 4. Aさん自身で左側に重心を傾けるよう指導する:
(※Aさんには左片麻痺があると想定されます)麻痺側である左側に重心を傾けると、支持性が低いため姿勢が崩れて倒れてしまいます。基本的には健側(右側)でしっかり支えるか、クッション等を用いて「正中位(体の中心)」を保つように援助します。
👨⚕️ 一瞬で解く裏技
みなさん、「うがい」をするときを思い出してください。ガラガラするときは、上を向きますよね?これは、喉の奥(気道)を開くための自然な動きです。
ということは、食事のときに上を向いたり、後ろにのけぞったりすると、うがいと同じ状態になって食べ物が気管に直撃してしまいます!
逆に、食べ物を「ゴクン」と安全に飲み込むには、絶対に「顎引き・前傾姿勢」が必要です。これをサポートするために「背中にタオルを入れる」と覚えれば、一瞬で正解が選べますよ!
🧠 記憶に定着するゴロ合わせ
食事介助のポジショニングの黄金ルールを整理して覚えましょう!
- 食事の基本姿勢:「食事は前傾、顎引いてゴクン!」
- テーブルの高さ:おへその高さ(肘が90度になる位置)
- 体幹のキープ:麻痺側へ傾かないよう、クッションで正中位を保つ
実習でも、脳外科や高齢者の病棟で毎日行う超実践的な知識です。国試対策だけでなく、未来の看護ケアにも直結するので、ぜひこのイメージを頭に焼き付けておいてくださいね!応援しています!


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